ブログ
MFE、MAE、MCEの読み方
決済済みのトレードはすべて、3つの数字で語られます。どこまで伸びたか、どこまで逆行する恐れがあったか、そして手仕舞ったあとに何が起きたか。この3つを合わせれば、あなたのエグジットが構造的なものだったのか、それともただ運が良かっただけなのかが見えてきます。
読了 6 分Tradeways#指標#基礎
決済済みのトレードはすべて、エグジットの前後に何が起きたかを表す3つの数字を持っています。MFEは、保有している間にそのトレードがどこまで伸びたかです。MAEは、保有している間にどこまで逆行する恐れがあったかです。MCEは、手仕舞ったあとに何が起きたかです。実現P&Lは、ある分布上の1つの点にすぎません。この3つの数字こそが、その分布そのものです。
MFEとMAEは1980年代から使われてきた業界標準の指標です。MCEはこの2つに私たちが加えたもので、エグジットのあとに起きる動きもまた、そのエグジットについて知っておくべきことの一部だからです。
MFEが答えてくれること
MFEは「保有している間に、どれだけの利益がテーブルの上にあったのか」という問いに答えます。これはエントリーからエグジットまでの間における、含みP&Lカーブのピークです。MFEと実現P&Lの差は、あなたが目にしていたのに持ち帰れなかった値動きの部分です。
実現 / MFEの比率を使って、ターゲットの位置がずれているSetupを見つける方法については、MFEの詳しい解説をご覧ください。
MAEが答えてくれること
MAEは「この結果を得るために、どれだけの含み損に耐えたのか」という問いに答えます。これはエントリーからエグジットまでの間で、足ごとにスキャンした含み損の最も深い地点です。深いMAEを抱えた勝ちトレードは、一度も含み損にならなかった勝ちトレードとは別物です。
MAEの分布から、あなたのストップが本当に機能しているのか、それとも市場が一度も触れなかった場所に置かれているだけなのかを読み解く方法については、MAEの詳しい解説をご覧ください。
MCEが答えてくれること
MCEは「手仕舞いが早すぎたのか、それともちょうど良かったのか」という問いに答えます。これはエグジットのあとの値動きの最大継続幅で、固定された時間枠の中で測ります(元のトレードと同じ、商品ごとの保有時間枠を使います)。勝ちトレードでMCEが高い場合、その動きはあなたを置いて伸び続けたということです。ストップで損切りした負けトレードでMCEが高い場合、もとのシナリオは正しく、ストップのほうが間違っていたということです。
構造的に正しかったエグジットと、たまたま天井近くに着地しただけのエグジットを切り分ける方法については、MCEの詳しい解説をご覧ください。
3つを組み合わせて使う
実現P&Lだけでは、ただの逸話にすぎません。1つの数字は結果を教えてはくれますが、その結果が実力で得たものか、それとも運だったのかは何も語りません。この3つを揃えると、それぞれのトレードが4つの座標を持つ1点になります。エントリー、エグジット、保有中の値幅、保有後の値幅です。同じSetupのトレードを50件分そろえれば、単一の指標では決して見えないパターンが浮かび上がってきます。

高いMFEと低いMCEの組み合わせは、保有している間に動きがあり、それをきれいに利益確定できたことを意味します。低いMFEと高いMCEの組み合わせは、本当の動きが始まる前にエグジットしてしまったことを意味します。高いMFEと高いMCEの組み合わせは、保有中に利益を取り逃し、なおかつトレードがそのあとも伸び続けたことを意味します。MAEは、こうしたマス目のうちどれがきれいなトレードで、どれが運だったのかを示してくれます。
直近の決済済みトレードを20件開いて、それぞれの横に3つの数字を書き込んでみてください。手を入れるべきSetupは、自ずと姿を現します。
関連

Maximum Favorable Excursion (MFE)
トレードをクローズする前に到達した最大の含み益。そして、そこから実現損益までのギャップがエグジットについて何を物語るのか。
読了 9 分
Maximum Continuation Excursion (MCE)
エグジット後、市場はどう動いたのか。MCEは取り逃した値動きを数値化し、エグジットが適切だったのか、早すぎたのかを明らかにします。
読了 13 分
Maximum Adverse Excursion (MAE)
Tradeが耐え抜いた最大の含み損と、あなたのMAE分布が「Stop Lossが本当に機能しているか」について語ること。
読了 8 分