Maximum Favorable Excursion(MFE)は、Tradeの保有中に到達した、計算上の価格ベースのP&Lの最高値です。Maximum Adverse Excursion(MAE)は最低値です。TradewaysのMaximum Continuation Excursion(MCE)は、最終決済後の仮想的な合計を示します。実現した価格ベースのP&Lに、最後に決済した数量について、その後の有利な値動きを加えたものです。この3つを使うと、記録された結果を保有中と決済後の値動きと比較できます。
まず1件のTradeで差を計算し、使ったエントリーとエグジットのルールに照らして確認してください。その後、同じSetupのTradeを比較し、検証するルールを決めます。指標を1つずつ確認するには、MFEガイドまたはMAEガイドを参照してください。
| 指標 | Tradewaysでの意味 | レビューで確認すること |
|---|
| Maximum Favorable Excursion(MFE) | 保有中に計算された価格ベースのP&Lの最高値。開始時の基準はゼロ。 | 記録されたエグジットは、保有中に観測した最高値とどう違うか。 |
| Maximum Adverse Excursion(MAE) | 保有中に計算された価格ベースのP&Lの最低値。開始時の基準はゼロ。 | 保有中に基準値からどこまで下がったか。 |
| Maximum Continuation Excursion(MCE) | 実現した価格ベースのP&Lを基準とする、最終決済後の仮想的なP&Lの最高値。 | 観測期間中に、その後どれだけ有利な値動きがあったか。 |
これらは価格ベースの計算です。手数料などの調整により、純損益はエクスカーション計算の基準値と異なる場合があります。純損益から指標の値を引く前に、単位とデータソースを確認してください。
エントリーと全量決済がそれぞれ1回のTradeなら、MFEとMAEを価格チャートで追いやすくなります。分割してエントリーや決済をした場合、Tradewaysは約定を順に反映します。決済済みの数量の実現損益と、残りのポジションの変動損益を計算に含めるため、チャートの高値や安値だけでは結果を再現できません。
次の仮のLong Tradeを考えます。数量は1、Tickサイズは価格の1単位で、手数料、調整、通貨換算はありません。
- 100でエントリー。
- 保有中の最安値は98。
- 保有中の最高値は106。
- 10分後に104で全量を決済。
- 決済後の観測期間の最高値は109。
数量1の仮のTradeです。破線はエグジットを示します。この例のMCEは、実現した価格ベースの結果+4に、決済後の有利な値動き5を加えた+9です。図の横方向の間隔は模式的なものです。
| 測定値 | 計算 | この1単位の例での結果(Tick) |
|---|
| MFE | 106 − 100 | +6 |
| MAE | 98 − 100 | −2 |
| 実現した価格ベースのP&L | 104 − 100 | +4 |
| エグジット後の有利な値動き | 109 − 104 | +5 |
| MCE | 4 + 5 | +9 |
Tradeは、保有中に観測した最高値より2 Tick低い価格で決済しました。決済後にはさらに5 Tickの有利な値動きがありました。最初の差は保有中の管理を振り返る材料になり、2つ目の差は決済後の動きを調べる材料になります。
MCEには実現した4 Tickが含まれます。MCEから4を引くと、決済後の追加分5 Tickが得られます。9 − 4 = 5です。
Tradewaysは保有時間の5倍を観測期間とし、下限を5分、上限を4時間に設定します。期間は最終決済時から始まります。
この10分間保有した例では、決済後の観測期間は50分です。50分を過ぎて達した価格はMCEの計算に含まれません。1分間保有したTradeには5分の下限が適用され、2時間保有したTradeには4時間の上限が適用されます。
Trade間で比較するときは、同じ期間の定義を使ってください。基準値、分割決済の扱い、マイナス値の読み方はMCEの計算ガイドを参照してください。
差を見て、確認することを具体的に決めます。
| 観測結果 | 確認すること |
|---|
| エグジットの結果がMFEを大きく下回る。 | 目標価格、トレーリングルールなど、記録した決済条件と比べます。有利な極値から決済までに何が起きたか確認します。 |
| MAEが予定したリスクに対して大きい。 | エントリー、ポジションサイズ、Stopの変更履歴を確認します。予定したリスクを守ったか、保有中に変更したか判断します。 |
| MCEが実現した価格ベースの結果を上回る。 | エグジットから後の有利な極値までの価格推移を調べます。代替のエグジットルールなら、その間ポジションを維持できたか確認します。 |
| MCEが実現した価格ベースの結果と等しい。 | 計算が完了していれば、観測期間中に追加の有利な値動きはありません。値動きがあったTradeと併せて記録します。 |
たとえば後の高値に届く前に、価格が手法で定めたStopに達していたかもしれません。その順序を記録してください。後から分かる高値での決済を想定するより、実行可能なルールを検証するほうが有用です。
TradewaysでTradeを開き、次を確認してください。
- 口座、商品、方向、エントリーとエグジットの約定を確認します。分割決済をすると、後の値動きにさらされる数量が変わります。
- 指標の説明を開き、期間とデータソースを確認します。計算待ちや取得できない値は、測定されたゼロと分けてください。
- チャートのデータソースの通知を確認します。商品によっては参照市場の価格を使い、Brokerの配信価格と異なる場合があります。
- 比較する数値の表示単位をそろえます。金額表示なら通貨と未換算値の通知を確認します。価格のみの例と手数料控除後の結果を混同しないでください。
- Tradeのメモ、Stopと目標価格の履歴、記録したエグジット理由を読みます。理由を後から記録した場合は、後日の記憶として区別してください。
- 分かったことを保存し、Tradeへのリンクを付けます。後のレビューでは同じSetupと同じ版のルールでまとめ、同じ判断を比較できるようにします。
指標を取得できない場合でも、約定を確認してエグジット理由を記録できます。必要なデータが得られるまで、指標の欄は空欄にしてください。
上の仮のTradeなら、次のように記録できます。
数量1のLong。100でエントリーし、104で全量決済。保有中のMFEは+6、MAEは−2。決済後50分間のMCEは+9で、実現した価格ベースの結果より5高い。
予定した目標価格で決済した。次のレビューでは同じSetupと目標価格ルールのTradeを集め、決済後の値動きを測る。各エグジットから後の極値までの価格推移を確認し、代替のエグジットルールで結果が変わるTradeを調べる。
このメモには、次のレビューで使うTradeの集まりと比較内容が明確に記されています。代替ルールを検証する場合も、元の結果を並べて残し、何が変わったか確認してください。
決済済みTradeを1件選び、Trade詳細ガイドに沿って約定、指標の期間、データソースを確認してからレビューメモを書いてください。