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Maximum Adverse Excursion (MAE)

Tradeが耐え抜いた最大の含み損と、あなたのMAE分布が「Stop Lossが本当に機能しているか」について語ること。

読了 8 分Tradeways#指標#リスク

Maximum Adverse Excursion (MAE) とは、Tradeを建ててから決済するまでの間に到達した最大の含み損のことです。最終的にTradeがどう決着したかに関係なく、バーごとに計測した「最も深い痛みの地点」です。結果が判明する前に、そのポジションがあなたに浴びせた「熱量」だと考えてください。

エントリーエグジットMAE最悪の含みt₀エグジット価格
MAEはエントリーとエグジットの間における最大の含み損、つまり結果が出る前にそのTradeがあなたに浴びせた熱量の最大値です。

MAEが実際に測っているもの

MAEは、Tradeが保有されている間に経験した最大のDrawdownを、Tickごとあるいはバーごとにスキャンしたものです。Tradeways のトレード日誌では、Databento から取得した1秒足のOHLCVバーをもとに算出しているため、この数値はBrokerがたまたま終値として印字した値ではなく、テープ上で実際に起きたことを反映しています。

重要なのは「含み」という部分です。MAEはあなたが耐え抜いた損失であり、確定させた損失ではありません。緑(勝ち)で決済したTradeでも、本来なら2回はStop LossにかかっていてもおかしくないMAEを抱えていることがあります。あなたが実際に経験したことと、記録に残ったことの間にあるこのギャップにこそ、最も役立つ情報が詰まっています。その鏡像である Maximum Favorable Excursion は、同じやり方で最大の含み益を追跡します。

勝ちTradeと負けTradeでMAEが教えてくれること

負けTradeでは、MAEはおおむね確定した損失と一致します。Tradeが逆行し、そのまま伸び、あなたが決済した、というだけです。Stop Lossが役目を果たしたことを確認する以上に、学べることはほとんどありません。

興味深いのは、MAEが大きい勝ちTradeです。1.8R逆行してから反転し、最終的に1.2Rの勝ちで印字されたTradeは、きれいな勝利ではありません。勝ちの体裁をまとった「ニアミス」です。マーケットはあなたのレベルを尊重しませんでした。構造が間違っていたか、エントリーのタイミングが早すぎたかで、そのTradeが緑の列に並んでいる唯一の理由は、価格が戻ってきたことだけです。レビューの際は、こうしたTradeを別枠で数えてください。

MAEとStop Lossの置き方

あなたのMAE分布は、Stop Lossに本当に意味があるかどうかを最も正直にあぶり出すテストです。ほとんどのTradeでMAEがStop Lossまでの距離の付近に集まっているなら、そのStop Lossは本当に機能しています。それが実際のエグジットラインであり、データもそれを裏付けています。

一方で、ほとんどの勝ちTradeでMAEがStop Lossまでの距離の80%以上に達しているなら、あなたはリバージョン(反転)によって生き延びているにすぎません。そのTradeは構造的に健全なのではなく、統計的に運が良かっただけで、次に価格がそのまま伸び続けたときには、何の見返りもなくStop Lossをまるごと食らうことになります。同じ理屈は、エグジット側の Maximum Continuation Excursion にも逆向きに当てはまります。すべてのTradeを早く切ってしまえば、MAEが「自分が間違いだった」と証明する機会を一度も与えられません。

MAEとRisk of Ruin

MAEはリスクをTrade単位で見たものです。Risk of Ruin はポートフォリオ単位で見たものです。両者は互いに影響し合います。MAE分布が広いということは、個々のTradeがあなたのリスク予算の想定よりも多くの熱量を引き受けていることを意味し、それが「連続して耐えられる負けの回数」を圧縮します。より良いエントリーや正直なStop LossによってMAEを締めれば、Risk of Ruin の計算も同じ分だけ緩みます。

Stop Lossまでの距離に対してMAEが大きい勝ちTradeを示すMAE分布
MAE軸上で勝ちTradeがStop Lossの近くに集まっているなら、あなたは構造的なEdgeではなくリバージョンによって生き延びています。

これをどう使うか

すべてのTradeでMAEを記録してください。トレード日誌が自動でやってくれますが、肝心なのはそれを実際に見るという規律です。

次に、MAEとStop Lossの比率でTradeをバケットに振り分けます。0〜0.3はクリーン、0.3〜0.7は普通、0.7超は「運の良い勝ち」ゾーンです。その最上位バケットに入ったTradeにはすべて印を付け、エントリーをもう一度開いて検証してください。レベルが間違っていたのか。タイミングが早すぎたのか。無視したニュースイベントがテープを動かしたのか。あなたが探すべきは、再現性のある理由であって、言い訳ではありません。

1か月分のTradeを通して見ると、この分布の形が、あなたのEdgeが本物かどうかを教えてくれます。クリーンな手法はMAEを下位バケットに集中させます。リバージョン依存の手法はそれを上位に分散させ、まさにその手法こそが、マーケットが反転をやめたときにあなたを痛めつけます。3つのエクスカージョン指標を横断した全体像については、MFE・MAE・MCEの概要 をご覧ください。

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