トレード日誌には、Tradeを特定し、その約定を照合し、売買判断を振り返るための項目が必要です。元データ、計算結果、自分で書いたメモは分けて記録します。任意の項目は、レビュー時に答えたい問いを明確にしてから追加してください。
まず、口座、商品、売買方向、約定、手数料、日時、Tradeの状態を記録します。次に、Setup、事前に記録した計画、レビューの状態、補足情報を加えます。どのBroker、商品、取引方法にも当てはまる固定の項目数はありません。
各項目の出所と用途を、次の表で確認してください。インポートした値が必ずしも完全とは限らず、計算値はBrokerの取引明細とは異なります。
| 項目 | 出所 | 確認できること |
|---|
| 口座と商品 | インポート、または確認済みの手入力 | どの記録をレビューしているか。必要に応じて契約も特定できます。 |
| 売買方向、数量、約定価格、約定時刻 | 約定記録 | ポジションの建玉、変更、決済の経緯。個々の約定を残します。 |
| 保有中または決済済みの状態 | Trade記録 | ポジションが完了したか、未決済の数量が残っているか。 |
| 手数料とその他の調整額 | インポート、または照合済みの手入力 | 結果に含まれる費用や加算額と、未確認のもの。 |
| 結果、通貨、表示単位 | Trade記録からの計算 | 結果が何を表し、別の表示と比較できるか。 |
| Setupまたは戦略 | 自分で付けた分類 | どの記録済みの取引手順に属するTradeか。 |
| エントリー条件と予定していたエグジット | 自分の計画、または記録済みのBrokerの価格水準 | 約定前に分かっていたことと、その後の変更点。 |
| ルールの確認とレビューの状態 | 自動判定と自分のレビュー | どの確認項目が合格、不合格、未確認か。 |
| メモと補足チャート | 自分の観察 | 約定記録だけでは分からない背景。 |
日時を入力または解釈するときは、タイムゾーンも記録してください。インポート元と日誌の表示でタイムゾーンが異なる場合、記録時刻を変更する前に、同じ瞬間を指しているか照合します。日付だけでは、セッションの切り替わり前後を調べられません。
約定や手数料を修正するときは、元データを参照できる状態にしておきます。集計を想定した結果に合わせるためだけに、元の値を変更しないでください。
予定したエントリー条件と実際の約定は、別の事実です。予定したStop Lossと、その後に変更したStop Lossも同様です。レビューに必要な差であれば、両方を残してください。
Setupと、それが無効になる条件を短い計画メモに記します。後からの説明は、その時点の観察として別に記録します。Trade後に計画を再構成した場合は、当時の記録として扱わず、再構成したことを明示してください。
繰り返しフィルターに使う分類には、統一したラベルを使います。例えば「記録した条件が成立する前にエントリーした」という逸脱なら、レビューで確認する問いが明確です。「悪いTrade」というラベルは、評価と結果を混同します。
主観的な項目は任意です。確信度や感情を追跡するなら、各値の意味を定義し、いつ記入したかも残してください。こうした観察はインポートした事実と分けます。使わない項目や、一貫して記録できない項目は削除してください。
空欄を埋めるために0を入力しないでください。手数料が0、手数料が不明、手数料がまだインポートされていない状態は、それぞれ異なります。
計算指標も同じです。MFE、MAE、MCEは価格推移の把握に役立ちますが、利用可能な市場データと計算対象の期間に左右されます。必須の手入力項目には含めません。利用する際は、データの出所と取得状況が分かるようにしてください。
Tradewaysでは、データの取得や計算が終わるまで、最大変動幅の指標が保留になる場合があります。約定記録があっても、チャートを表示できない場合もあります。一部のチャートにはBroker自身の価格フィードではなく、チャート下に明示された参照市場のデータを使います。表示されたチャート価格をすべて約定価格と見なさないでください。
仮に記録の一部が未確定なら、次のようになります。
| 項目 | 記録された状態 | レビュー時の対応 |
|---|
| エントリーとエグジットの約定 | 取引明細と照合済み | 元データを残します。 |
| 手数料 | 確認待ち | 費用は未確定のままにします。 |
| 最大変動幅の指標 | 保留中 | 0で代用したり、エグジットについて結論を出したりしません。 |
| エントリー条件 | 約定前に記録済み | 実際の約定と比較します。 |
| レビューメモ | 取引手順は確認済み、費用は未確定 | 次の確認で調べる項目を明記します。 |
この記録では、費用が未確定でもエントリー条件をレビューできます。より広い比較に使う前に、その制約を明示してください。
レビュー済みのTradeとは、レビュー作業を終えたTradeです。利益が出たことや、すべてのルールに従ったことを意味しません。損失が出たTradeでも計画どおりの場合があり、利益が出たTradeにも逸脱はあり得ます。
Tradeways Reviewでは、自動判定のルール結果はTrade記録に基づき、手動の確認結果は自分で記録します。レビュー済みにする前に、未確認のルールを確認してください。レビュー済みにすると、未確認の手動ルールは不合格として扱われます。未レビューに戻すと、そのルールは未確認の状態に戻ります。
既存のTradewaysデモ画面です。Reviewedフィルターと各TradeのUnreviewed表示で、表示中の取引結果とは別にレビュー作業を管理します。表示されている取引結果はすべてデモデータです。
レビュー状態の例を原寸で見る。
キューを使って、まだ終わっていないレビューを探します。未解決のデータについてもメモを残してください。レビュー済みの表示だけでは、どの元データが不完全かは分かりません。
Tradewaysでは約定記録を編集できます。約定、調整額、商品、価格水準を変更すると、Tradeの結果や分析値が再計算される場合があります。インポートした記録が変更できないものと決めつけず、編集内容を元データと照合してください。
修正後は、次を確認します。
- 影響を受ける約定、費用、商品、日時を元データと照合します。
- 再計算された値と欠損データの表示を確認します。
- 古い数値を転記したメモや、その数値に基づく結論を見直します。
- 保存済みの期間集計を確認します。Tradewaysのセッション記録では、Re-generate Summary を使って、Trade記録の変更後に集計を作り直します。
計算値は、できるだけTrade記録に保持します。メモでその値を引用する場合は、日付、対象口座、フィルター、通貨、単位を併記し、次回のレビューでも比較を再現できるようにしてください。
独自の項目を追加する前に、その項目で答える問いを書いてください。「記録した条件が成立する前にエントリーしたのはどのTradeか」なら、逸脱を分類する項目を設ける理由になります。「詳細があると便利かもしれない」だけでは、どう記入し、レビューするかが決まりません。
レビューを1回行い、その項目を試してください。値に欠けがないか、一貫しているか、該当するTradeを見つけるのに役立つかを確認します。長い説明は分類項目を増やす代わりに、リンク先のメモに残せます。
トレード日誌のテンプレートには、Trade、日次、週次、セッションのメモがあります。テンプレートは構造化された記録の背景を補うもので、約定や計算値をすべて重複して書く必要はありません。
レビューの結果は、修正、未解決の問い、または計画の変更なしのいずれかです。過去の結果だけを根拠にポジションサイズを増やすことはできず、将来の結果も予測できません。日誌で得た情報を取引判断に使う前に、Tradewaysのリスク開示をお読みください。
TradewaysのTrade画面に関するドキュメントを見ると、約定、計算値、日誌の背景情報がどこに表示されるか確認できます。